
これが、絶品。自然かつ素朴でありながら濃厚な甘み。代官山あたりのおしゃれなパティスリーで売っていてもおかしくないようなおいしさである。
加世田かぼちゃは高級な野菜として大都市圏を中心として出荷されており、1kgあたり600〜800円で小売りされる。かぼちゃ1個が2kgとすれば、1個あたり1000円以上するという高級品である。それをプリンにしたのだから、美味いのは当然だ。
ちなみに、加世田かぼちゃは、鹿児島県が指定する「かごしまブランド」の第1号(平成3年5月指定)でもある。「黒豚」や「桜島小みかん」よりも先に、最初に指定されたのが加世田かぼちゃなのだ。「かごしまブランド」とは、高品質で安心・安全な特産品を生み出す産地作りを進め、市場からの信頼を得るために鹿児島県が進めている取り組みで、16品目24産地が指定されている(平成23年5月末現在。なお、正確には「かごしまブランド産地」といい、「加世田のかぼちゃ」である)。
加世田かぼちゃはかごしまブランドとして、糖度や色づきなどの基準を満たしたものしか出荷されない。通常より収穫までを長くし、完熟させることにより高い糖度を実現しているのである。
「加世田かぼちゃ」が鹿児島県ではブランドとして指定されているといっても、一般的には無名の存在である。現在はほぼ青果のみの出荷であるが、非常に美味なかぼちゃなので、贈答用や高級菓子の素材としてさらに普及させるという方策もあるのではないだろうか。
ちなみに、私自身も加世田かぼちゃ作りに挑戦してみることにした。商品作物ではなく、最初は自家用としての栽培であるが、おいしくできたらその利用法や販路についてもっと考えてみたい。
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