2012年6月20日水曜日

県が絶賛奨励中:シキミの栽培

シキミ
鹿児島県が実施する「枝物生産者養成講座」を受講した(正確には受講途中)。

ここでいう枝物とは、仏前・神前に供えるシキミ(樒)、サカキ(榊)、ヒサカキ(柃)を指す。 あまり知られていないが、鹿児島県はシキミは全国2位、サカキ・ヒサカキは生産量が全国1位であり(平成22年)、林産の重要な特産物になっている。

この中でも特に県が推しているのがシキミである。枝物の生産は県内でも大隅地方に偏っていて、大隅地域が9割ほどを占めており、薩摩地方では発展の余地があるのだが、特にシキミの生産は有望視されている。

その理由は第1に反収が高いこと。反収(10aあたり収入)は20〜40万円で、しかも年間を通して販売が可能であることから、2町(2ha)あれば専業で十分やっていけるという。これは需要が高く供給が少ないためであるが、今生産者は市場から「どんどん持ってきてくれ」と言われている状況ということだ。

第2に、生産コストが低く手間がかからないこと。多少の剪定は要すが、主な作業は防虫・防かび等のための薬剤散布と収穫のみであり、重労働や危険な作業は一切なく、高齢者や女性でも十分栽培が可能だ。当然大型の機械も必要なく、初期投資も少なくて済む。もちろんこれは反収が高い理由ともなっている。

第3に、耕作放棄地等の遊休農地を活用できること。サカキも反収が高く省力的な植物ではあるが、スギ・ヒノキの林床を活用した栽培が一般的であるため場所を選ぶ。一方、シキミの場合は日当たりを好むため畑地が活用出来、山奥に行く必要がないので便利だ。

というわけでシキミは将来有望な作物なのだが、もちろん生産者が少ないのはそれなりに理由がある。大きいのは市場が遠いことで、シキミは主に創価学会と日蓮正宗で使われ、消費地は関西に偏っている。さらに鹿児島県のシキミ生産は和歌山県から伝えられたもので歴史が浅く、販路が確立していない面がある。

私はシキミ生産を中心的にやっていこうという気は今のところないが、もし生産者組合が南薩でも設立されて販売が容易になれば少量作ってみたい気がする。というのも少量なら病害虫の発生も抑えられるかもしれないので、非常に省力的に生産できる可能性があるからだ。

ところで、ふと思うのだが、枝物というのは年間を通じて収穫が可能なのがメリットといっても、逆に言えば果実の収穫のような充実感・解放感に欠ける部分があるのではないだろうか。経済的に有利といっても、どうも工場生産のような単純作業の連続のような気がしてしまう。

こういうものは、どちらかというと法人での生産に向いていると思うので、農業生産法人を設立してシキミ栽培をやれば成功するような気がした。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    サカキの反収は年間だいたい何キロほどかわかりますか?

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    1. 高山さま

      資料をもらったハズなんですが、ちょっと見当たらなかったのでお応えできません。お役に立てずすいません。

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