2015年10月1日木曜日

(私がパッケージデザインした)狩集農園の「おうちでたべているお米」がA-Zかわなべで販売中

ちょっと宣伝。

今日から、A-Zかわなべに狩集農園の「おうちでたべているお米」が並んでいるので、南薩にお住まいの方は是非チェックして欲しい。

以前もブログに書いたが、このお米のパッケージは私がデザインさせてもらったもの。特にこれは、A-Zかわなべで店頭販売することを考えてデザインしたものだったから、こうして無事店頭に並んで嬉しい。郵便局の通信販売(ふるさと小包)とか物産館での販売では、パッケージの良し悪しは売れ行きにはあんまり関係ないと思うが、こういう多くの人が訪れるお店ではやっぱり商品の顔というのは大事だ。

A-Zは、ちょっと見境がないくらいアイテム数を充実させているお店なので、お米だけでもものすごくたくさんの種類がある。たぶん40種類以上はあると思う。その中で、このパッケージはそれなりに独自性があって目立つと思う(自画自賛)から、ちょっとはこのデザインがお役に立てるのではないだろうか。

というか、本当にお米だけでもすごい種類が置かれているから、訳が分からないくらいだ。一般の消費者はこのたくさんの商品の中からどうやって選んでいるんだろう。

しかも、似たようなものばかり、…といったら失礼かもしれないが、本当に大同小異なものがたくさんある。お米はあまり差別化できない商材だとしても、パッケージのデザインからそこに書いてあることまで似ているから、消費者としてはどれを選んでいいのか分からない。

でも値段はいろいろで、5kg入りで比べると、最安値は990円、最高値は2690円だった。この値段の差が何に起因するのか、商品説明だけではよくわからない。複数原料米であるとか、昨年の米であるとか、極端な安値商品には理由があるだろうが、中心価格帯である1300円のお米と1800円のお米の違いはパッケージを見てもはっきりとは分からない。もちろん食べたら違いがあるのかもしれないが…。

こういう、大同小異の商品がたくさん置かれているというのは、野菜とか肉みたいな原材料食品の陳列棚としては異例なことで、米が特別である。野菜は、小売りの常識として、通常一店舗には一種類の商品しか置かない。例えば、ニンジンを売るなら、鹿児島県産ニンジン200円、○○県産ニンジン250円、○×ブランドニンジン350円、みたいに並べて売ることは普通ない。ニンジンならニンジンで、普通は1種類しかないものだ。

どうしてかというと、野菜のようにいつも買う商品では、「どれにしようかなー」と考えるのが消費者としては面倒で、このように数種類ある場合は迷ってしまって買い物のリズムが崩れる。何も考えずにニンジンを買い物かごに入れる方が、消費者としても余計なことを考えずに済むし、お店の方としても商品管理がしやすい。要するに、野菜はわざわざ選んで買うようなものではないのだ。

肉の場合はちょっと違って、いくつかのグレードを用意するのが普通だ。安い肉、普通の肉、ちょっと高い肉、銘柄肉、といったように。しかしそれにしても、大同小異の肉が並ぶということは普通はありえない。グレードごとには1種類が基本である。

だが米は違う。米はなぜか大同小異の商品がたくさん並べられていることが多い。これは私にとって謎である。その方が売れ行き(利益)がいいのだろうか。多くの消費者が、様々な銘柄や産地の米を食べ比べたり、いくつかの商品をローテーションで買っているということはなさそうだが…。

こういう陳列棚は、原材料食品というより嗜好品のそれに近い。米の陳列棚に似ているのは、ワインの陳列棚だ。ワインの棚も、値段的にも内容的にも大同小異の(なんてことを言ったらワイン通に叱られるが)ワインがたくさん並んでいる。でも嗜好品の場合、大同小異というのは悪いことではなくて、微妙な差異を楽しむものだからこれはよく分かる。だが米の場合、 消費者が微妙な差異を楽しんでいるようにも思えない。

というのは、ワインはスペック(?)が細かく表現されるが(酸味がどうだとかフルーティだとか) 、お米についてはそういうのはあまり聞かない。大同小異なものを売っていく場合、大抵細かい違いを強調する方向でマーケティングされていくことが多いが(例えば大衆車がそんな感じ)、お米では細かい違いが強調されるなんてこともない。どれもこれも、「キレイな水」とか、「こだわりの」とか、「愛情たっぷり」とかそういうことが書いてある。これでどうやってみんなお米を選んでいるのか本当に不思議だ。

というわけで、A-Zかわなべではみなさんさぞお米選びに苦労しているのではないかと思う。でも今なら、何も考えずに狩集農園の「おうちでたべているお米」を手にとっていただければ大丈夫。比較考量する必要がなくて楽です! ちなみに、価格はこのたくさんのお米の中で2番目に高く、2390円(ちなみに最高値2690円のお米は京都丹波のお米だった)。でも(あまりアピールされていないが)無農薬のお米だから安いくらい。どうぞよろしくお願いいたします。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。その節はお世話になりました。
    出過ぎず、控えめ過ぎず、すんなり受け入れられる良いデザインで気に入っております。
    ありがとうございました!

    んでもって、ブログにて宣伝までしてもらって、重ねてありがとうございます^^
    これで売れなかったら、米作りやめます。
    ウソです。すみません。

    今後とも、また宜しくお願いしますね。

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    1. こちらこそお世話になりました!

      でもお米をパックした時に、ちょっと柄が上過ぎる感じなのが欠点ですよね。自分としてもいい経験になりました。やっぱり何でも一回やってみるとよくわかります!

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