2015年1月14日水曜日

サビダニの不思議な被害

既に書いたように、うちは今年、柑橘類が豊作である。しかも、無農薬としてはかなりキレイな果実が多い。

去年はリュウキュウミカンサビダニという害虫の被害を受けて8割以上の果実を廃棄するという散々な有様だったのが、今年は何の対策もしていないのにほとんどサビダニが出なかった。

これはうちだけでなくて、他の生産者でも同じような状況らしい(ただしハウス栽培については知らない)。多分、ほどよく雨が降ったので、ダニの密度が減ったということが一番の原因だと思う。

ところで、被害がないといっても全くないわけではない。ところどころ、やはりサビダニの魔の手に冒されているところがある。この様子がちょっと不思議な感じがしたので、備忘のために書いておこうと思う。

というのも、写真にあるように、極めてスポット的に被害が生じたのだ。隣の果実にはなんの被害もないのに、孤立して、全体を酷く食害された実が存在しているのである。どうしてこんな風になったのだろう?

サビダニたちは元は葉っぱに住んでいて、徐々に果実に移動してくるようだからこのように孤立的に被害が発生するということはないように思うが、実際は今回発生した被害のパターンは全部こんな感じだった。不思議だ。

サビダニ被害が少なかった原因が雨だけなら、こんな風にはならないと思う。雨はダニの密度を満遍なく全体的に下げるからだ。降雨がその大きな要因であるのは間違いないにしても、このような被害の状況を見ると他の要因もあったのではないかと推測される。

でもそれが何なのかは分からない。生態系がバランスし、天敵が増えて被害が収まるということもあるだろうが、それにしてもスポット的な被害の理由が分からないし…。うーん、よくわからない。

ちなみに、このリュウキュウミカンサビダニという害虫は、柑橘の害虫としては新参者の部類である。発見されたのは1978年(於エジプト)、日本での初見は1991年(於沖縄)である。そしてだんだんと被害は拡大している。

サビダニの仲間は昔からいて、昔からのミカンサビダニは防除方法もある程度確立しているようであるが、このリュウキュウミカンサビダニという新参者は割合に農薬に強く、なかなか根絶が難しいらしい。農薬を使っての防除はうまくやらないと効果が出ないようだ。今ちょうどいろいろ研究されているところのようなので、このスポット的な被害の本当の原因もこれから分かるかもしれない。

というか、現時点でも分かる方がいらっしゃれば、御高教を賜りますようお願いいたします。

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