2014年12月28日日曜日

無農薬のカンキツが豊作

自分でもビックリなことに、我が農園のカンキツが豊作である。

今年の南薩のカンキツ(ポンカン、タンカン等)はなぜか着果量が少なくおしなべて不作であり、農協に聞いたら「ポンカンは出荷量が例年の3割ほどしかない」と嘆いていた。

ところが、どうしてか我が農園では豊作なのだ。

しかも、もっと意外なことがある。一昨年から私は無農薬・無化学肥料での栽培を開始したので、昨年はもの凄い虫害(リュウキュウミカンサビダニの被害)を受けた。昨年は、なんと果実の8割くらいを廃棄するという悲惨な有様だったのである。そして、このサビダニというやつは、一度発生すると農薬で根絶しないかぎりいなくならず被害を出し続ける、と言われていたので、今年も戦々恐々としていたのだ。

が、蓋を開けてみれば、心配された虫害はさほどでもなく、無農薬としては信じられないくらいキレイな果実が多い。おそらくは天候に恵まれたためと思うが(雨が多いとサビダニの密度が減ると言われている)、農薬の防除を何もしなかったためサビダニの天敵も増えて、圃場生態系のバランスが勝手に適正化したのかもしれない。

というわけで、周りが不作の年にうちは豊作なので大儲けできそうだ…と踏んでいたら、そうは問屋が卸さないようである。何しろ、「無農薬にしたら5年間はマトモに収穫できないことを覚悟しておけ」と有機農業の先輩に脅されて(?)いたので、販路開拓の努力を何もしていなかった! なので、卸先がない。 ポンカンがもう収穫時期を迎えているのに…!

じゃあ農協に出せばいいじゃないか、と言われるかもしれないが、私は農協の基準に沿って栽培していないのでそれは不誠実というものだ。それに実際の問題として、私は収穫前に防腐剤をかけないので、当農園の果実は腐りが早いということがある。防腐剤をかけると2ヶ月くらいは保存ができるはずだが、防腐剤をかけないと1ヶ月くらいしか持たない。だから私が農協に出荷したら、農協の倉庫で腐る可能性があり、そうなると(集荷した果実は他の方のものと混ざるので)他の方の迷惑になる。

それで卸先の算段を今になってつけているところだが、いくら不作の年といっても個人で販路を開拓していくのはなかなか思うようにいかない。農作物の卸を経営している、頼みにしていた友人も「柑橘類は今の時期たくさん出ているし、無農薬といっても普通の人にはさほどアピールしないから無理そう」とか言っていた…。そんなもんなのか。

というわけで、今年はインターネットでの個人販売が頼りかもしれない。既に他の人はバンバン売っているところ、私は1月出荷を行うので今さらだが「予約販売」を開始することにした。みなさん、ご検討をよろしくお願いいたします。

>>【予約販売】無農薬・無化学肥料のポンカン

もちろん、大口顧客は大歓迎である。ぽんかん1キロ300円が当農園の基準価格なので、もしその条件で取り扱ってもよいという業者さんがいたらドシドシご連絡ください。

【参考リンク】ポンカンの本当の旬

0 件のコメント:

コメントを投稿