2020年6月17日水曜日

「鹿児島磨崖仏巡礼」もやっています

6月13日(土)、鹿児島市のレトロフトで「鹿児島磨崖仏巡礼vol.1」というイベントを開催した。畏友の川田達也さんとのコラボイベントである。

【参考】薩摩旧跡巡礼 ← 川田さんがやっているブログ
http://nicool0813.blog.fc2.com/

「鹿児島磨崖仏巡礼」というのは、私から川田さんに提案したプロジェクトで(そういえばこのブログではお知らせしていなかった)、鹿児島の磨崖仏を全部網羅したハンドブックを作ることを目標にしつつ、鹿児島の磨崖仏について二人で楽しむというもの。

具体的に何をしているのか? というと、実は磨崖仏を巡っているのは川田さんだけで、私は川田さんから送られてくる写真や情報を元に、与太話をするだけ(笑)

その与太話については、こちらのブログで公開している。

【参考】鹿児島の磨崖仏ノート
http://nansatz.wp.xdomain.jp/

そういうわけで、コラボプロジェクトといっても、二人が共同で何かをするという要素があまりないのが「鹿児島摩崖仏巡礼」。でも時には二人揃って何かやった方がよいし、どうせならもっと多くの人に楽しんでもらおうということで、半年に一度程度「中間報告会」を開いて、磨崖仏の面白さを訴えることにした。

それが、今回第1回目となった冒頭のイベントである(ちなみに全4回の予定)。

その内容は、最初の30分程度、磨崖仏の概論的なものを私が話して、次に今回オススメの磨崖仏3つを二人で解説した後、川田さんがいろいろな磨崖仏を写真で紹介する、というものだった。

また、今回はコロナのため人が集まりすぎるとよくないということで事前申込制とし、定員を25人にした(でも会場キャパの都合から次回以降も申込制にするかも)。当日急に来られなかった人もいたが、ほぼ満席となり、磨崖仏への関心の高さが窺えた。

が、ここで反省しておくと、どうもイベントの前半は、盛り上がりに欠けた(客席の反応が薄かった)ような気がする。ちょっと前置きが長かったのかもしれないし、説明が小難しすぎたのかもしれない。あるいは説明がちょっと大雑把すぎたという可能性も…。うーん、よくわからない。

途中休憩の時に、川田さんと「客席との距離を感じますね…」と焦って相談し、「磨崖仏の解説を理解してほしいのではなく、磨崖仏を楽しんでもらいたい、という方向性をもっと強く出そう」とちょっと方向転換して後半に臨んだところ、前半よりはよくなった(と思う)。

結果的には、参加されたほとんどの方が「鹿児島の磨崖仏って面白そうだな!」と思ってくれたのではないかと思う(完全に推測の自己評価です)。

ちなみに当日強調したのは、鹿児島の磨崖仏は音楽で譬えれば「インディーズバンド」みたいなものだということ。

全米大ヒット、とか、オリコン1位とか、あるいは国民的歌姫、そういう存在は、確かに多くの人に響くものだろうし、みんなが「すごい!」と認める。でも鹿児島の磨崖仏には、そういうすごいものはあまりない。そういう誰もが認めるすごい磨崖仏を見たかったら、臼杵磨崖仏、中国の龍門石窟、インドのアジャンター石窟なんかに行ったらいい。そっちの方が鹿児島の磨崖仏より遙かにすごい。

じゃあ、鹿児島の磨崖仏を見るのは、そういうすごい磨崖仏は遠くてなかなか見ることができないから、とりあえず地元の小さなもので我慢しておく、というような、手近な代替品なんだろうか?

もちろんそういう側面はある。私もアジャンター石窟とか行ってみたい。でも鹿児島の磨崖仏は、小規模なだけに個性がすごい。まるでキラリと光るインディーズバンドみたいなのだ。確かに大資本の力はないし、技術も高くはない。でも作った人の思想やデザイン力や、何だか分からない情念がダイレクトに表現されているのが鹿児島の小規模な磨崖仏なのである。

それは、決して万人受けするものではないかもしれない。でも友達から「○○ってバンドが面白いんだよね!」って勧められたら、5人に1人くらいはファンになっちゃうような、クラスの中だけで小さな流行が起こるような、そういう認められ方はする存在だと思う。

私はこのプロジェクトについては、社会に対して何を訴えるとかそういう大それた気持ちは全くないが、無名のインディーズバンドを友達に勧める程度の役割は果たしたいと思っている。

第2回の中間報告会は、たぶん2020年12月。よかったらお越し下さい。

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