2013年7月8日月曜日

長屋山自然公園からの素晴らしい眺め

ほぼ毎日その山容を見ていながら、これまで一度も頂上に登ったことがなかった長屋山(ちょうやざん)に車で行ってみた。

頂上付近には「長屋山自然公園」が整備されており、駐車場、トイレ、展望所兼休憩所のようなところがある。

この展望所からの眺めは最高で、この写真の景色が目に入ってきたときは思わず笑ってしまったほどだ。あまり期待せずに行っただけに驚きは大きい。吹上浜が描く美しい弧が青い海を切り取り、その上には積乱雲の壁が乗っている、という夏らしい瞬間。カメラの望遠レンズを持っていくのを忘れたのが非常に惜しかった。

この長屋山自然公園だが、作られた時はもう少し施設が附設されていた形跡もあるが、今ではやや壊れかけた展望台があるだけ、という状態である。それでも、ここにバーベキューセットを持ち込んで、この素晴らしい景色を眺めながらワイワイガヤガヤしたらもの凄く楽しそうである。一応草払い等はしてあるので、公園としての体裁は失っていないし、トイレが半廃墟化しているのが唯一の欠点だが、まあこういう山頂に公衆トイレがあるということ自体が稀有なことだ(それにしてもどうやって水を引いているのだろう)。

公園からさらに少し登ったところが山頂で、ここには加世田ARSR(航空路監視レーダー)というバカでかい無線基地がある。ARSRというのは、いわばGPS登場以前のGPSであり、上空にある航空機の位置を計測する無線施設で、全国に16ヶ所ある。そのうちの一つがなぜかこの長屋山に設置されているというわけで、山頂の風景を損なっているとも言えるが、そのおかげで舗装道路があるし、公園も整備されている。

この監視レーダーの横にある小さい丘が本当の山頂で、ここからは大浦干拓を遙かに見下ろすことができ、展望所よりも視角は狭いがこちらも絶景である。特に干拓とその先にある洋上の小島群の対比は美しい。

長屋山は標高は500mちょっとと決して高くはないが、山裾が広大で堂々としており、周りも開けているので何か立派な感じのする山である。観光名所にするにはもう少し公園の整備が必要だと思うが、登って損はない山だと思った。

2 件のコメント:

  1. こんばんわ。長屋山へ行かれたのですね。
    私も小学生のときは、学校行事や遊びで時々登りました。
    海岸線の美しさを目にすると、地元の良さを再認識できますよね。最近は、もっぱら車での移動なので、亀ヶ丘の方が行きやすいです...。

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    1. 翻訳者さん

      コメントありがとうございます! 別の方からも、「長屋山といえば小学校の遠足の思い出だなあ」という話を聞きました。大浦町では、小学校の遠足は磯間嶽か亀ヶ丘だったようなので、加世田側の小学校は(前者二山に比べると標高が高いから)大変でしたね。でも眺めは最高ですね! あまり期待しないで行ったので、本当にびっくりしました。

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