2013年6月9日日曜日

笠沙恵比寿の「たかえびバーガー」

先日、笠沙恵比寿に「たかえびバーガー」を食べに行った。

このためだけに行ったのだが、レストランに着くと「たかえびバーガーはカフェタイム(14時〜)にしかやっていないんですよ〜」とかで出鼻を挫かれた。だが「そこをなんとか!」と頼んだら出てきた。ごねてみるもんである。

そもそも初めて知ったが、笠沙恵比寿のレストランは昼と夜は「秋太郎」、カフェタイムは「海音呼(うみねこ)」と名前が変わり、たかえびバーガーはこの「海音呼」の方のメニューらしい。どうしてこういうわかりにくいシステムにしているのだろう…。出世魚みたいだ。

さて、期待のその味だが…、あれ、思ったほどでもない。美味いか不味いかで言うと美味いし、B級グルメとしてはよくできているが、私はB級グルメには興味がなく、むしろグルメが食べたいのである。

具体的に言うと、まずバンズにフレッシュさがなく見た目がよくない。食べてみると見た目ほど気にはならなかったが、焼きたてのパンのような弾力と香ばしさが欲しい。次にタカエビで出来たパティ(?)だが、一般的なエビバーガーのそれよりもエビの味が強く出ていて、その点はいいと思った。だがフライに使用している油がよくないのか、口当たりが雑な感じがして少し油っぽい。サクッとカリッと揚げつつ、中はジューシーなエビがたっぷり、というのが理想だろう。

全体的な評価としては、「ジャンクフードとしては素晴らしいが、皿に盛りつけられると少し物足りない」だろうか。期待して行っただけに正直残念である。だが、タカエビ丼みたいな料理より、こっちの方が若い人には受けるんではないかとも思う。タカエビ丼も美味しいけれど、海鮮が美味い地域には似たようなものがたくさんある。

それに私の思い込みかもしれないが、漁港には「海鮮は生で食べるのが一番。新鮮だから生でも美味しい」みたいな先入観があると思う。しかし一般消費者は特に生の海鮮にこだわりはないのではないか。刺身だから有り難いというのは、冷蔵技術が未熟だった過去の話だろう。今ではむしろ、ご当地グルメにはその食材の可能性を最大限に生かす調理法が求められていて、「新鮮な海鮮丼が食えるよ!」というだけではウリとして弱い。

だから、自分自身厳しい評価をしておいてなんだが、笠沙恵比寿が「たかえびバーガー」を何も広報せず、知る人ぞ知る、というかほとんど知っている人がいないメニューになっているのはもったいないと思う。もしかしたら利益率が低い商品だとか、何か裏事情があるのかもしれないが、積極的にお知らせして、いろんな人に食べてもらったらよいと思う。海鮮丼より随分安いし、気軽に食べられてそこそこ美味しいので、カフェタイムに笠沙恵比寿に来たら一度は注文すべきメニューと思う。というか昼もやってください。

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