2014年3月24日月曜日

無謀にもベルガモット栽培にトライします

先日、ベルガモットを20本ばかり定植した。

ベルガモットという植物にぴんと来る人は僅かだと思うが、アールグレイの香り付けにつかうカンキツだというと、なんとなくイメージが湧くかもしれない。アールグレイは、青採りしたベルガモットの皮で香り付けした紅茶なのである。

私はアールグレイが割と好きなのだが、実は市場で出回っているアールグレイのほとんどは化学合成された香料が使用されており、本当にベルガモットによって香り付けされているものは少ない。だからこそ、ベルガモットが栽培できれば、本物のアールグレイを飲みたい人からの需要が期待できる。というわけで、ベルガモットに着目したのである。

だが、アールグレイのほとんどが化学合成された香料を使っているのにはわけがある。古くからベルガモットの産地はイタリアのカラブリア(イタリアをブーツと見なした時の爪先にあたる地域)だったが、なぜかカラブリア以外ではベルガモットがうまく育たなかったのである。生産地が限られていたため、アールグレイが世界的な人気商品となってベルガモットの需要が高まると、カラブリアのベルガモット生産者は大儲けしたらしい。だが、ベルガモットの精油があまりにも高価になったため代替の化学合成の香料が開発され、今ではアールグレイといえば化学香料が当たり前になってしまった。

後に、コートジボワールの象牙海岸でもベルガモットは栽培されるようになるが、今でもベルガモットの産地はごく限られている。その理由が気候にあるのか、土壌にあるのか、はたまた門外不出の栽培技術にあるのか、よくわからない。だから、この南薩でベルガモットがちゃんと経済的に成り立つ栽培ができるのか全く不透明である。

だが、南薩では枕崎の「姫ふうき」など紅茶生産が盛り上がっているところなので、本当に「南薩のアールグレイ」ができたら面白い。当然日本には他に産地はないので、特色ある商品になるだろう。

ちなみに、ハイヤーリビングのアールグレイは、本当のベルガモット精油を使っている(ような感じがする)のでオススメである。特にアイスで飲むと美味しい。

2 件のコメント:

  1. さとちゃん2014年3月26日 7:48

    アールグレイ、私も好みです!
    先日、大浦の道の駅で奥様のジャムを買い物した時に紅茶が販売していたので購入したんです。アールグレイではなかったけど、結構おいしく頂きました!!
    南薩で紅茶、流行ると良いのになぁ…。

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    1. さとちゃんさん

      コメントありがとうございます。実は、ご指摘の大浦産紅茶、うちがパッケージをデザインして販売する計画になっています。あの紅茶、けっこう美味しいですよね。家内はほぼ毎日飲んでいますよ。紅茶と緑茶の間みたいな感じの爽やかな紅茶だと思います。

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