2012年8月24日金曜日

スイートコーンの2つの弱点

トウモロコシ(スイートコーン)の収穫である。

実が揃っているし、割ときれいに出来たが、全体として見れば、結果は悪い。というのも、約1割が野生動物(ムジナ?)に食われ、7割がアワノメイガの侵入を受け、全く無傷なのは1割程度、食害部分の除去などでなんとか利用可能のを含めても3割程度しかなく、約1000株のうち出荷可能なのはたったの300株しかない。アワノメイガというのはトウモロコシの大害虫。だが、逆に言えばこいつらさえ防除すれば、トウモロコシに被害を及ぼす病害虫はほとんどない。

もちろん、薬剤散布をして防除すればアワノメイガの被害は防げたわけだが、最初だからあえて無農薬でやってみた。ものの本にも「2〜3回は薬剤散布が必要」と書いてあるし、周りの方にも「薬はかけなきゃだめ」と言われていたけれど、 本当にそうかどうか、実際にやってみないと納得できない性分なので、まあ授業料と思えばよい。なお、除穂(無駄な雌穂を取り除く)の際に食害は気づいていたので、これは予想された結果ではある。

また、こちらは特にこだわりがあったわけではないが、化学肥料を使わず、有機肥料のみで作ったので、一応定義的には有機栽培だ(※)。ただ、「有機栽培」という言葉は、現在の法の枠組みでは認証を受けないと使えないので、販売の際にも有機栽培と言うことは出来ず、別段有利になるわけでもない。 まあ、慣行農法で作った場合に比べてどれだけ安全性や食味が増しているかというと、正直そんなに変わらないような気はするが。

ちなみに、トウモロコシ(スイートコーン)を作った理由は、時期的なものはもちろんだが、穀物として面白いと思ったこともある。米や麦といった穀物は、炭水化物の摂取を主な目的としているので、良質な(美味しい)炭水化物を効率的に大量に産出できるように品種改良が進んだ。一方トウモロコシの場合は、19世紀に入って在来の甘い品種が改良され、スイートコーンが出来た。穀物なのに、甘味を楽しむ方向に品種改良が進んだのは興味深い。「甘い米」や「甘い麦」はないのに、同じイネ科なのに不思議だ。

早速食べてみると、生でも食べられるし、茹でれば甘く美味しい。なにしろ、トウモロコシというのは採ったらその瞬間から劣化していく作物なので、採れたてのスイートコーンが一番美味しい。 ただ、美味しい採れたてを食べられるのは、栽培している人やその周りの人だけなので、アワノメイガ以外のスイートコーンの弱点はまさにそこにあるとも思う。


※ 有機栽培というのは、無農薬(正確には有機認証された農薬以外使わない)かつ化学肥料を使わない栽培。

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