2015年7月15日水曜日

ジラフェスタオルと寄附の話

ジラフェス(大浦"ZIRA ZIRA" FES)のタオルが納品された!

タオルへのデザインは初めてだったのでちゃんとイメージ通りの印刷になるか不安だったが、想定以上にちゃんと印刷されていてビックリ。色も業者指定のインクを使わず、自分好みの色を勝手に使ったのにかなり再現性が高かった。業者の方に感謝!

デザインについても、地味すぎるんじゃないかという心配もしていたが、今のところ思った以上に好評をいただいているようである(自画自賛ですいません)。

ちなみに、ポスターでは「当日販売」を謳っているが実際には結構予約で捌けているらしい。「南薩の田舎暮らし」でも予約をとって20枚くらい売れた。このタオルは実用性とかいうよりイベントへの寄附のための商品だから、こうして応援してくれる人がたくさんいるというのは本当にすごいことだと思う。

そういう人が、気分よく500円を払ってくれるようなデザインになっていたら嬉しい。

ちょっと話が逸れるが、お祭りへの寄附をするとタオルならぬ「手ぬぐい」をもらえるところが結構ある。手ぬぐいが欲しくて寄附をする人は皆無だろうが、やっぱり形として何かもらえると寄附というのはしやすい。

それでいつも残念に思うのは、街で高校生がやっている「あしなが育英基金へのご協力をよろしくお願いしまーす」みたいな街頭活動。けなげな高校生が一生懸命頑張っているにしてはお金の集まりがいまいちではないかと心配だ。アレも何か「対価」的なものを準備すれば随分と成果が違ってくるのではないかと思ってしまう。

例えば、アメリカなんかで教会とかクラブ活動のような非営利活動の活動資金集めを行う時に「ベイクセール」というのがある。これは、実質的には寄付集めなのだが、ただ「お金をくださーい」というのではなくて、みんなでドーナツやクッキーなどを焼いて(ベイク=bake)、それを販売するというものである。要するにチャリティバザーを焼き菓子でやるわけだ。

もちろんベイクセールといえば寄附集めであることは道行く人はちゃんとわかっていて、 お菓子を食べたい人を対象にしているというよりは、「がんばってお菓子を焼いたから協力よろしくね」というメッセージを送っているのではないかと思う(実際にベイクセールをやっているところを観たことはないので想像で書いています)。

でもそういう対価があれば、やっぱり寄附はしやすいのが人情なのではないだろうか。対価として釣り合ったものでなくても、何か具体的な形が手に入る方が「ご協力をよろしくお願いしまーす」だけより、財布に手が伸びるような気がする。

ましてやけなげな高校生が作ったお菓子なら、少々高くても買ってあげようという人がいるだろう。そうすれば彼らの寄附集めももっとうまくいくのではないだろうか。

ただ、実際にはこのアイデアを日本で実行するのは難しい。日本では加工食品の販売は規制がやかましく、 アメリカのように気軽に飲食物を販売できないということである(アメリカの規制は未詳ですが)。アメリカでは、庭先でやるレモネードスタンドが子どもの小遣い稼ぎとしてよくあるらしいが、こういうのも日本で(許可を取らないで)やったら違法で、許可を取るには鹿児島県の場合3000円もかかって小遣い稼ぎにならない。

こういう、子どもによる寄附集めとか小遣い稼ぎのようなものの形態にも、食品衛生法の規制みたいな一見無関係なことが遠く影響を及ぼしていて、本当に規制というのは怖ろしいものだと思う。

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