2012年7月26日木曜日

土壌・肥料と病害診断の基礎知識

先日来の頴娃農業開発総合研修センターでの研修の2回目。今回のテーマは、土壌・肥料と病害診断の基礎知識。今回は、あまりナルホドという話はなかったのだが、例によって備忘としてまとめておこう。

土壌・肥料の基礎知識
(1)養分同士で吸収を阻害したり(拮抗作用)、促進したりする。拮抗作用の方が多いので適正な養分バランスは難しい。
(2)土壌の化学的性質を改善するのは施肥:ちなみに、養分が作物に吸収される程度は土壌のpHによって違うので、土壌を適正なpHに調整することは作物の生育を助けるだけでなく肥料の節約にもなる。
(3)土壌の物理的性質を改善するのは堆肥施用や深耕、排水対策やイネ科緑肥栽培。
(4)土壌の生物的性質を改善するのは堆肥施用。
(5)堆肥の施用はおろそかになりがちだが、確実に収量を上げるので有効。
(6)定期的に土壌診断を受け、客観的に土壌の様態を確認することが重要。

病害診断の基礎知識
(1)病害は急速に進行することはない。毎日圃場を観察し、ちょっとした変化を見逃さなければ早めの対応ができる。
(2)病害が圃場のどこに発生しているのか、どのように広がっているのか、発生起点は茎なのか葉なのか等を観察し、適切な防除法を選択する。
(3)病害の特徴を知り、天候や作物の状態から病害の危険性を予測するとともに、効果的な防除を行うことが重要。
(4)地域振興局でも、連絡をいただければ無料で病害診断をしているので、気軽に連絡してほしい。

今回の研修は、その内容よりも「肥料・土壌改良資材一覧」という資料をもらえたことが意義が深かったような気がする。この資料、27ページにわたって具体的な肥料商品の特徴と含有成分を一覧にしたものでとてもわかりやすく、今後の施肥設計を考える上でも有用なものだと思った。

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