少し前の話だが、加世田にマックカフェ(McCafe by Barista)が出来たというので行ってみた。
都会にいた頃はよくスターバックスやエクセルシオールカフェで勉強したり、読書したりしていたが、こちらに越してきてからはそういう場所も(お金も)ないので少し寂しく思っていた。
そんなわけで、都会にいる時はマックカフェなんて歯牙にも掛けなかったのに、むしろ物珍しいくらいの気持ちでマックカフェに行くことにしたのである。田舎に住んでいると都会に普通にあるものに憧れるようになるんだなあ、としみじみ感じるし、逆に考えれば、都会にいる人は田舎に普通にあるものに価値を見いだすんだろう。都市も田舎もお互いに無い物ねだりをしているわけで、人間というのは単純である。
さて、このマックカフェ、BGMが安っぽいことを除けばとても都会っぽい出来で、割といいシートが使われているし、電源用コンセントもある。それになにより無料のWi-fiが使える。これで加世田でもノマドぶって仕事できる(=特定のオフィスを持たずにカフェなどで仕事することやそういう人を、最近「ノマド」と言う)が、加世田でどういう使われ方をすることを想定して作ったのか分からない。加世田にはまさかノマドはいないと思うが…。
純粋に収益性だけで考えた場合、このおしゃれな(しかも24時間営業の!)マックカフェよりもごく普通のマックの店舗の方が田舎の場合はいいと思うし、だからこそ鹿児島県にはマックカフェは加世田と易居町の2店舗しかない。というか鹿児島県で最初のマックカフェがこの加世田店らしいのだが、どうしてここに最初に作ろうと思ったのかが謎だ。いわゆるリープフロッグ型発展(何もない途上国の方が既得権的なものが存在しないので、かえって最新の技術が先進国より早く導入される現象)みたいなものだろうか?
というわけで、ここにいるとなんだかとても場違いな場所にいるような気分になってしまう。でも同時に、少し東京時代を思い出してなつかしくもある。先日は近くにある古本屋「ほんダフル」に寄ったらソルジェニーツィンの『収容所群島(第1巻)』が100円で(!)投げ売りされていたので喜んで買い、そしてこのマックカフェに入ったのだが、古本屋で掘り出し物を見つけて、それをカフェで眺めるという極めて都会的な行為が加世田でもできるようになったわけだ。年に2度くらいは、そういう日があったらいいと思う。
こんばんは♪
返信削除加世田にマックカフェですか~。
確かに、なぜ加世田に鹿児島初のマックカフェを作ろうと思った?と思いますよね~(^_^;)。
出身者をもってしてもフォローできない違和感・・(笑)。
ま、まあ、加世田の将来性を見込んだのかもしれないですよ~。(←ちょっと苦しい・・)
Piyoさん
削除こんばんは。この記事、Twitter上でいろいろ反応がありました。やっぱり、「なんで加世田に!?」という意外性が、地元民にいろいろな感情を引き起こすのです!
私が心配しているのは、結局収益性が悪くてあえなく撤退というパターンなので、せっかくできたのだから末永く栄えて欲しいですね。もちろん地元の喫茶店も大事ですけど、客層は重なっていないと思いますし…。というか既に中高生の溜まり場みたいになっているので(涙)、もっと大人も行くべきと思っています。