2015年7月18日土曜日

アイスクリームは手作りに限る

家内が今年もアイスクリームを作ってくれた。

美味い!

手作りすると大抵のものはびっくりするほど美味しいが、ことアイスクリームは市販品とは雲泥の差である。この味はハーゲンダッツといい勝負で、クリーミーさと濃厚さではハーゲンダッツに勝っているかもしれない。

なぜアイスクリームは手作りすると美味しいのか。というか、なぜ市販品は研究開発の末にできた商品のはずなのにそれほどは美味しくないのか。 これには理由がある。

それは、アイスクリームには賞味期限を表示しなくてもよいからなのだ(あくまでも私個人の考えです)。

業界団体が言うには、冷凍庫で保存すれば品質の低下は僅かなものでアイスクリームには賞味期限はいらないのだ、ということになっているが、実際に手作りしてみるとアイスクリームも品質は漸減していくもので、製造後2週間くらいが賞味期限ではないかと思う。

もちろん手作りでは工場並みの衛生管理はしていないわけで単純には比べられない。それに一番違うのは原材料。アイスクリームとして市販されているもののほとんどには、が入っていない(ハーゲンダッツには入っています)。が、お家で手作りするときは卵黄を入れた方が絶対美味しい。

でも卵を入れると、コストも高くなるし、時間による劣化の問題も出てくるのだと思う(たぶん業務用冷蔵庫の-25℃だと大丈夫なんだろうが、家庭用冷蔵庫だと-18℃なので劣化していくのでは)。そうなると、賞味期限を設定しなくてもよいのが商材としてのアイスクリームのいいところなのに、賞味期限を定めなくてはならなくなってくる。

しかしながら実際には、アイスクリームには賞味期限はつけづらい。というのは、スーパーの店頭などでの販売においては、アイスクリームの冷凍庫は賞味期限を管理するということがなされていないので(当たり前)、ある特定の商品だけ賞味期限管理をしてもらうということはちょっと現実的でないからだ。

そういうわけで、アイスクリームは美味しさよりも棚持ち(保存性)を優先させる製造が行われているような気がする。もちろん他の加工食品も、美味しさが最優先というのはほとんどないだろう。コスト、賞味期限、製造法、流通などさまざまな条件の中で作られている。でもアイスクリームの場合は、賞味期限を設定しなくてもよいということから、特に保存性重視の商品になっているのではないか。

みなさんも一度アイスクリームを卵黄入りで手作りしてみて、その味の違いを実感されたらよいと思う。デキストリン(増粘多糖類)で粘度を調整したアイスクリームと、卵でクリーミーになったアイスクリームは口当たりが全く別物である。

ちなみにアイスクリームは道具を使わず全くの手作りというのは結構難しいので、うちでは貝印のアイスクリームメーカーを使っています。オススメです。


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