2011年のクリスマス、神奈川県から鹿児島県南さつま市大浦町の古民家へ家族で移住。 大浦町は、父方の故地ではあるもののいわゆるIターン。 田舎暮らしのありさまや感じたこと、考えたことのメモ。
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読書メモ(書物周游)
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2024年6月20日木曜日
農地を利用されやすくする法改正で、逆に耕作放棄地を助長する「机上の空論」
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ほとんど報道されないが、今、農業をする上での困った事態が起こっている。 簡単にいうと、ある種の農地が借りられなくなるのである。 これは今のところ誰も声を挙げていない大変な問題だと思うので解説したい。 さて、農家は自分の土地で作物を育てていると思っている人もいるかもしれない。「農家...
2023年1月6日金曜日
耕作放棄地の増加は、それ自体は何の問題もない。真の問題は…
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以前も書いたことがあるが、私は「農地利用最適化推進委員」というのをしている。農業委員会の下請けのような仕事である。 【参考記事】「農地利用最適化推進委員」になりました https://inakaseikatsu.blogspot.com/2021/01/blog-post_18....
2021年1月18日月曜日
「農地利用最適化推進委員」になりました
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今年から「農地利用最適化推進委員」になった(任期は3年)。 「農地利用最適化推進委員」(それにしてもけったいな名前…)とは何かというと、ものすごく簡単にいうと「議決権のない農業委員」である。 では「農業委員」とは何かというと、「農業委員会」の構成員である…というような話をしていく...
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2020年3月30日月曜日
稼いだお金を使える地域——大浦町の人口減少(その5)
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(「 共鳴する加速関係——大浦町の人口減少(その4) 」からの続き) 「地方創生」に関していつも言われることがある。「稼げる地域」にならなきゃいけない、ということだ。 内閣府も「 稼げるまちづくり 」を標榜して政策パッケージをまとめているし、実際、限界集落から復活した...
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2020年1月23日木曜日
共鳴する加速関係——大浦町の人口減少(その4)
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(「 いかにして大浦町が農業の機械化先進地となったか 」からの続き) 大浦のメインストリートを、木連口(きれんくち)通りという。 南北に延びる、700mほどの通りである。今でも、役場、銀行、役場、郵便局、スーパー、農協、ガソリンスタンドなどが並びメインストリートとして...
2020年1月17日金曜日
いかにして大浦町が農業の機械化先進地となったか——大浦町の人口減少(その3)
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大浦からよその地域の農業を見てみると、機械化の遅れに驚くことがある。 例えば、鹿児島市内の近郊でも、未だに結構お米の天日干しがされている。そして田んぼの形は山の地形に沿ってぐにゃりと曲がっていたりする。そういうところの農業は傍目にはのどかで美しいが、実際にやるのは大変で、...
2019年12月6日金曜日
大浦干拓という大事業——大浦町の人口減少(その2)
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(「 大浦町とコルビュジェの理想の農村 」からのつづき) 大浦町は、干拓の町である。 国道226号線を加世田から走ってくると、越路浜を過ぎて田園の中を突っ切る真っ直ぐな道路になり、そこの何もない交差点を南に曲がるとこれまた1.6kmもの一直線の道になる。両側は真っ平...
2017年7月25日火曜日
美しく剪定されたイヌマキが一本残らず…
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南薩の柑橘農家にとって、防風垣は単なる風除け以上のものである。 柑橘の篤農家は、圃場の外郭に沿って植えられ、美しく剪定されたイヌマキの防風垣を誇りとしていて、柑橘の樹そのものと同じくらい、イヌマキに愛情を注いでいる人も多い。 入念に管理されたイヌマキは、まるでフランス...
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2016年12月15日木曜日
農業と「人文知」
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先日、「石蔵古本市」というイベントを開催した。 これについての詳細はいずれ書くオフィシャルブログの記事に任せることにして、今日はちょっと言い訳を書いてみようと思う。 というのは、私の本業は言うまでもなく農業である。そして12月は、南薩の農家は忙しい。かぼちゃの収穫はし...
2016年10月5日水曜日
「農業技術立国」へ
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何を隠そう、私は以前文部科学省、その旧科学技術庁系で働いていたので、今年も日本人がノーベル賞を受賞できたことを大変嬉しく思っている。ノーベル賞の受賞者数を指標化することはよくないが、過去の日本の科学技術政策の成果の一つであるといえるだろう。 今「過去の」とつけたのは、日本...
2016年8月12日金曜日
最初のアボカドの実
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これは、我が農園で初めて着果した「アボカド」の実である。 以前からの「南薩日乗」の読者はご存じのように、私は(一応)アボカド農家を目指していて、これまで約150本のアボカドを植えている。 【参考記事】 アボカドの栽培にチャレンジします (2013年) アボカド栽培...
2016年8月6日土曜日
「無農薬・無化学肥料のお米」販売中
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8月6日、「南薩の田舎暮らし」で販売している「無農薬・無化学肥料のお米」の稲刈りだった。 と、いっても、自分がやるわけではなくて刈り取り委託している(他にもたくさんのことにお世話になっている)狩集農園さんが稲刈りをしてくれた。 ちなみに、お米の収穫は秋じゃないの? と...
2016年5月29日日曜日
納屋をリノベーションします
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実は、明日からうちの納屋のリノベーション工事が始まる。 このあたりの古い家には必ず納屋が附属しているもので、うちも本宅よりも立派な2階建ての納屋があった。でもいつかの台風で2階部分が壊れて改築し今は1階部分しか残っていない。 昔も今も、農業には倉庫が重要であることは言...
2016年3月26日土曜日
「薩摩文旦」サワーポメロの定植
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以前、 サワーポメロには将来性があるのではないか という記事を書いた。 その時は、自分では「これから増やしていこうという気もないが…」と書いていたものの、いろいろ考えてみて、理屈の上ではやっぱりサワーポメロは将来有望だと確信するに至ったので、今年約30本サワーポメロを植え...
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2016年3月22日火曜日
縁あってアーモンド栽培がちょっとだけ拡大
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アーモンド栽培の記事は、「南薩日乗」の中でも特に反応(アクセス数・コメント)がある。日本でアーモンド栽培に取り組んでいて、それをネットで発信しているところはごく限られているためだと思う。 【参考】 アーモンドは無様に失敗中(2015年11月) 【参考】 アーモンドはじめ...
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2016年3月17日木曜日
農村婦人、婦人部、農業女子
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最近、「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログ記事が物議を醸している。 私としては、なぜこのブログ記事が賛否両論を巻き起こすのか分からない。日本の子育て支援が薄弱なのは明白で、「そうだそうだ!」となりそうなのに。 この頃は、「保活」なる言葉もあるそうだ。「保育園に入...
2016年2月28日日曜日
田舎に移住して農業でもして暮らすか、講座(その3)
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今回は移住や就農にあたっての心構え的なものについて。 インターネットで田舎への移住について書かれたものを見ると、田舎の社会に覚悟するように、といった警句がよく目につく。 私自身は、今住んでいる南さつま市では新参者であっても、同じ鹿児島県の吉田町(現・鹿児島市宮之浦町)...
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2016年2月18日木曜日
田舎に移住して農業でもして暮らすか、講座(その2)
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今回は新規就農について。 この講座は「なんとなく農業でもするか」というような人へ向けて書く、とはしたものの、さすがになんとなくで転職する人は少ないと思うので、「俺はこんな農業がしたい」という明確なビジョンはないとしても、それなりに農業への夢や愛着があることを前提として書く...
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2016年2月14日日曜日
田舎に移住して農業でもして暮らすか、講座(その1)
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こちらに移住してきてから5年目である。 農業を始め、農産加工にも取り組んでみて農業がどんなものなのかはわかってきた。その他、イベントを開催してみたり、地域の行事にもいろいろな面で携わらせてもらった。そういえばこちらにきてから下の娘も産まれてもう3歳である。 私みたいに...
2016年2月11日木曜日
炭素と「白色腐朽菌」を畑に補給
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先日、近くの山から腐葉土と落ち葉(が混ざったもの)を取ってきた。 これを何に使うのかというと、野菜作りに使う。私は物産館に出荷する野菜を無農薬・無化学肥料で作っているが、実は今のところ 無肥料 で作っていて、これは無肥料の畑に投入する資材なのである。 「無肥料」という...
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