2011年のクリスマス、神奈川県から鹿児島県南さつま市大浦町の古民家へ家族で移住。 大浦町は、父方の故地ではあるもののいわゆるIターン。 田舎暮らしのありさまや感じたこと、考えたことのメモ。
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読書メモ(書物周游)
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2017年1月1日日曜日
お得じゃない「ふるさと納税」はいかが
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先日、南さつま市への2017年のふるさと納税が10億円を突破したというニュースがあった。とてもめでたく、頼もしいことである。 ふるさと納税をすると、南さつま市の場合は返礼率が4割なので、市内で製造された返礼品が4億円分消費されたということになり、こういう小さい自治体として...
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2016年12月29日木曜日
鹿児島でのポンカン栽培のはじまり
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鹿児島の人は「ポンカン」というとなじみ深い果物だと思うが、全国的にみたらどうだろう。「知らないわけじゃないが、あまりイメージはない」くらいではないかと思う。 今は甘みの強い柑橘が品種改良によってたくさん生みだされているので、ポンカンの肩身が狭くなるのも当然であるが、実はこ...
2016年3月26日土曜日
「薩摩文旦」サワーポメロの定植
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以前、 サワーポメロには将来性があるのではないか という記事を書いた。 その時は、自分では「これから増やしていこうという気もないが…」と書いていたものの、いろいろ考えてみて、理屈の上ではやっぱりサワーポメロは将来有望だと確信するに至ったので、今年約30本サワーポメロを植え...
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2016年2月23日火曜日
「たんかんのオランジェット」と規格外品の有効利用の問題
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今日、タンカンの発送作業を行った。 有り難いことに既にたくさんの注文をいただいており、出だしは順調。今年のタンカンは割と味はよいと思うので、ぜひご賞味ください。 【南薩の田舎暮らし】 無農薬・無化学肥料のタンカン ところで、この写真がうちのタンカンだが、タンカンを...
2016年1月5日火曜日
農産物の価格を自分で決められるのがよい、のかどうか
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「南薩の田舎暮らし」では、今年も無事「無農薬・無化学肥料のポンカン」の販売を開始した。価格は、去年と同じで9kg入りで3000円。つまり1キロあたり約300円。 今年は、ポンカンだけでなく柑橘全般がとても不作で、年末はポンカンも異常な高値だった。市場価格でA品L玉500円...
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2015年12月26日土曜日
「天成り果」と窒素過多
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一昨年から、柑橘の肥料をものすごく減らした。 販売する時に「無農薬・無化学肥料」を謳っている通り、化学肥料はもちろん使っていないし、それどころか実は有機肥料も入れていない。ということで今のところほぼ無肥料である。 「ほぼ」と言っているのは、堆肥の中に肥料成分が含まれて...
2015年8月7日金曜日
クモ、カマキリ、ムカデと圃場生態系
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私の柑橘園にはクモが多い。今ちょうど夏剪定をしているが、その最中によく顔にクモの巣をひっつけてしまう。 クモの多さは多分、無農薬栽培をしていることと関係がある。普通の柑橘園にはこんなにクモはいない(ような気がする)。私も無農薬栽培を初めて最初に感じた変化は、「なんかクモが...
2015年2月18日水曜日
露地栽培のしらぬいはなぜかもの凄く痛みやすい
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「しらぬい(デコポンの登録商標で知られている柑橘)」に不思議なことがある。施設栽培だと数ヶ月保管できるのに、露地栽培だと3週間くらいで傷んでしまう! どうしてなんだろうか? ちょっと調べてみても、その本質的な原因が分からない。一方、対策というのはそれなりに研究されていて、...
2015年2月6日金曜日
サワーポメロの不思議
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この時期、近所の物産館では「サワーポメロ」がものすごく安売りされている。3個くらい入って150円とか、そういう激安値である。これはブンタンの仲間だから大きいのが3個入っていれば2キロ近くあるが、それが150円だから全然利益は出ない商売だ。 しかしサワーポメロ、といってもピ...
2015年1月14日水曜日
サビダニの不思議な被害
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既に書いたように、うちは今年、柑橘類が豊作である。しかも、無農薬としてはかなりキレイな果実が多い。 去年はリュウキュウミカンサビダニという害虫の被害を受けて8割以上の果実を廃棄するという散々な有様だったのが、今年は何の対策もしていないのにほとんどサビダニが出なかった。 ...
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2014年12月28日日曜日
無農薬のカンキツが豊作
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自分でもビックリなことに、我が農園のカンキツが豊作である。 今年の南薩のカンキツ(ポンカン、タンカン等)はなぜか着果量が少なくおしなべて不作であり、農協に聞いたら「ポンカンは出荷量が例年の3割ほどしかない」と嘆いていた。 ところが、どうしてか我が農園では豊作なのだ。 ...
2014年11月18日火曜日
Citrus meets Sugar——柑橘の世界史(8)
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エジプトのサトウキビ畑 イスラームが中東で産声を上げた頃、紀元7世紀のササン朝ペルシアに、柑橘類よりももっともっと重要な、世界史的に 超弩級に重要 な作物が西方から伝えられてきた。 それは、 サトウキビ である。 サトウキビの栽培には豊富な水を必要とする。だから、...
2014年10月17日金曜日
アラブの農業革命——柑橘の世界史(7)
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ヒシャーム宮殿のモザイク「生命の樹」 7世紀、中東と地中海世界は、突如としてアラブ人の時代に入った。イスラームの興隆が始まったのである。 アラビア半島の片隅で生まれたイスラームの共同体は、もの凄い勢いで周囲を飲み込んでいった。既にササン朝ペルシアやビザンツ帝国は老いた...
2014年10月1日水曜日
ユダヤ人のディアスポラとレモンの誕生——柑橘の世界史(6)
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ササン朝ペルシアの最大版図(西暦621年) 時は紀元1世紀。草創期にあったローマ帝国での話である。 ユダヤ人はローマで他の人たちと様々な軋轢を抱えていた。その頃は 皇帝崇拝 が確立していく時期にあったが、自分たちの神以外の聖性を絶対に認めなかったユダヤ人たちは共同体か...
2014年9月19日金曜日
シトロンとユダヤ人——柑橘の世界史(5)
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エトログ・ボックス 旧約聖書に『レビ記』という、様々な律法について語る一篇がある。 『レビ記』の第23章では、他の様々な祭日とともに「 仮庵の祭り 」の説明がなされる。「仮庵(かりいお)の祭り」とは、ユダヤ教の重要な祭日で一種の収穫祭的な性格を持ち、ユダヤ人の祖先が奴...
2014年9月10日水曜日
西方へもたらされた唯一の柑橘——柑橘の世界史(4)
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シトロン 中国で楚の屈原が柑橘を誉め称える詩を作ってから暫く後、ギリシアでは テオプラストス という哲学者が重要な本を執筆した。それは『 植物誌 』といって、西洋ではなんとルネサンスに至るまで1500年以上もの間、植物学の最重要文献であったという驚異的な本である。紀元前3...
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2014年8月29日金曜日
「柑」の誕生——柑橘の世界史(3)
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既にたびたび書いてきたように、柑橘類というものは元々は甘くなかった。アッサム地方に発祥し、中国大陸へと渡ってきた柑橘類は、酸っぱいオレンジ(サワーオレンジ)たちであり、食用ではなく薬用または香り付けのためのものだった。 今あるような、甘いミカンやオレンジ( スウィートオレ...
2014年8月11日月曜日
中国古典に見る柑橘——柑橘の世界史(2)
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屈原(横山大観作) 中国大陸では古くから柑橘が利用されていたようだが、どのように扱われていたのだろうか。中国古典における柑橘の記述を探ってそれを確認してみたい。 その嚆矢は『書経』である。『書経』は伝説的古代を語る中国で最初の歴史書であり、成立年代ははっきりしていない...
2014年8月10日日曜日
インドからの東漸——柑橘の世界史(1)
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アッサム州の位置 柑橘類というのは、大変にバラエティに富んでいる。ミカン、オレンジ、レモン、文旦、グレープフルーツ、スダチ、ダイダイ…。おそらく世界には数千種類の品種があると思われる。これらのほとんどは人為的な品種改良によって生みだされたものだが、その元となった野生種はど...
2014年8月6日水曜日
柑橘の世界史序説
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私は「一応」農業を営んでいるのだが、それ以外にもいろいろと(お金にはならない)アレコレをやっているので、時々「何を作っているの?」と農家なのかどうか訝しがられる時がある。 私がメインにしたいと思っているのは果樹、それも柑橘類で、今現在、ぽんかん、たんかん、しらぬい、ブラッ...
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