2014年9月26日に、ツール・ド・南さつまが開催される。
これが元々どういう経緯で始まったのか知らないが、インターネットどころかチラシ等も含めてさほど熱心に広報してた様子がないにもかかわらず(実は役所の方が地道に頑張っていたらすいません)、口コミで参加者が増えてだんだん大規模な自転車レースへと成長してきている。
このレースには3コースあって、最も本格的なのが100kmコース。自転車レースで100kmというとさほど長いわけでもないと思うが、このコースには平坦な道がほとんどなく、激しいアップダウンが続く上に、狭い道のカーブが連続する箇所があり、なかなか本格的なレースが楽しめる(と思う)。
このコースは南さつま市が売り出し中の「南さつま海道八景」を巡るもので、レースとしての面白さもさることながら、何しろ景色が超絶に素晴らしい。景色だけなら、日本有数の自転車レースと言えそうである。
ちなみに、このコースは普段も結構自転車で走っている人がいる。殺人的な暑さの中でよくもまあトレーニングをするものだ、と半ば呆れてしまうのだが、あの本格的なウェアとレース用自転車で颯爽と坂を駆け上がっている人たちは、地元の人なんだろうか? 正直、あまり地元の人っぽい感じがしないのだが、平日に遠出してツーリングする人がそんなにたくさんいるとも思えないから、やはり地元の人なのか。「南さつま七不思議」があったら入れたいくらいの謎である。
南さつま市が「自転車の街」を押しているのは、旧加世田市時代からの施策を引き継いでいる。元々は南薩鉄道の線路跡をサイクルロードにしたということを契機にした施策だったのだと思うが、車道に自転車レーンをつけるとか、駐輪場を充実させるとか日常の自転車利用を活発にする取り組みはさほどなかったようだ(高齢者が多いので難しかったのだとは思う)。だがイベント関係には力が入っていて、これまで「サイクリンピックINかせだ」「デュアスロンINかせだ」・世界室内自転車競技(サイクルサッカー・サイクルフィギュア)選手権大会などが開催・誘致されてきた。
特にこの「ツール・ド・南さつま」はヒットした企画で、特に広報している様子もないのに盛り上がっている(ちなみに、これも「ツール・ド・かせだ」から引き継がれたもの)。せっかく立派なイベントに成長してきたことだから、これまでの自転車関係施策を見直ししたり、いつも地元でトレーニングしている本格的な自転車レーサー風の人に話を聞いたりして、改めて「自転車の街」のあり方を考えてみるのもいいかもしれない。
そして、これまで広報が積極的でないのは、たぶんキャパシティの問題だと思うが、せっかく南薩に遠方から来てもらうチャンスなので、自転車情報サイトなどにもっと情報を出して行ったらいい。例えば、「サイクルスポーツ.jp」というサイトにも「CYCLING TOMORROW JAPAN」というサイトにも「ツール・ド・南さつま」の情報が載っていなかったのはちょっと物足りない気がした(といっても、自転車の世界のことは知らないので、ちょっと検索したら出てきたサイトがこの2つだったということだけなんですが)。
また、大勢の人が南さつまを訪れる機会なので、それを迎える方としてもいろいろ準備したい。同日市役所前で開催される「市役所マルシェ」には、「南薩の田舎暮らし」も出店することを計画しているので、自転車レーサーの人に興味を持ってもらえるように頑張ります。
【情報】ツール・ド・南さつま Facebookページ
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