そういえば今年の正月に、昨年の反省と共に抱負を述べたのだが、自分自身への備忘のためにその結果を記しておこうと思う。まず、2012年の反省に対する今年の結果は次の通り。
- 農業倉庫建築、機械購入など農業基盤整備があまりできなかった。→未だに倉庫は出来ていないのだが、メドが立ったところ(来年3月には建つと思う)。機械については、先輩農家Kさんの力に負う部分が未だ大きいが、とりあえず間に合う程度には揃えられた。
- 山の整備と利用が進まなかった。→藪と化していたところを開墾して、アボカドとブラックベリー、そしてヘーゼルナッツを植えた(計17a)。だがまだまだ山は残っているので、来年も開墾を進めたい。
- 栽培した作物の管理もあまりよくなかった。→これが農家としては一番重要だが、今年も同様に管理がよくなかった。反省である。
- 農業に関して、いろいろな記録をちゃんとやっていなかった。→いずれブログにも書こうと思うが、農業記録をクラウド化したので、今後しばらくこれを試してみたい。
次に今年の抱負として掲げた3点であるが、
(1)作付体系の検討→果樹と園芸作物という基本的枠組みで考えているが、珍奇な作物をいくつか導入して試行錯誤するという段階である。まだ効率的な作付体系の姿は見えない。
(2)農産加工所の開設→これは実現することができた。ブログでも少し触れてきたが、いずれもう少し突っ込んだ内容を発信していきたい。
(3)有機栽培への挑戦→挑戦だけはしてみた、というところ。正直、成功にはほど遠く、「やらないほうがよかった」というレベルである。しかし、有機栽培が一体何であるかということがボンヤリと見えてきた気もするので、(やめておけという人もいるが)来年も引き続き挑戦してみたい。
というわけで、今年の抱負として掲げた点については、結果はまだ出ていないといえる。農産加工所を開設できたのはよかったが、これも本格的な稼働はこれからであるし、今年の抱負は来年に持ち越しという感じだ。
さて、上記以外に今年の反省点として、情報発信不足ということがあったと思う。ブログ更新の頻度が低下しているということがその象徴だ。原因の一つは、次女こよみが昨年12月に誕生し、夜は寝かしつけや夜泣きのためにPC作業の時間が確保できなかったということがある。しかし最近はお利口さんになってきて夜も寝てくれるようになったので、それも理由にはならない。
情報発信が不足してきた最大の原因は、日々の作業の新規性が薄れ、新鮮な目で「田舎の暮らし」を見られなくなりつつあることだろう(私はそもそも田舎もんであるし)。一方で、興味分野の郷土史などに関してはやたらとマニアックな記事を書くようになってしまったが、これは理解が深くなってきたということだから(読者にとって面白いかは別として)いいことだ。ただ、マニアックな内容を書くにはリサーチが必要なため記事の数が減ってしまう面がある。
新規性が薄れるのはしょうがないことだから、その代わりに深い理解に基づいた記事を書きたいと思っているし、来年は今まで家内に任せていた「南薩の田舎暮らし」(ショップサイト)のブログについても私もちょくちょく書かせてもらうことにして、今までと別の面でも情報発信をしていきたい。来年もよろしくお願いいたします。
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