ブラックベリーの苗を定植した。ブラックベリーというのは、あまり品種改良されていない、野生的な木イチゴである。
ブラックベリーというと、フルーツの名前よりも携帯電話の方が有名かも知れない。しゃれたお菓子に少しトッピングされることはあっても、ブラックベリーそのものの味を知っている人は少ないし、どんな風に栽培されているのかを知っている人はさらに少ない。
というか、私自身知らなかった。どうしてこれに興味を持ったのかというと、イギリスにいる叔父叔母からメールが来て、「ジャム作りをする予定があるなら、イギリスではナショナルトラストが家庭に植えられているグーズベリーやラズベリー、レッドカラントなんかをジャムにして売る事業がとても流行っているから、そっちでもこういう植物の栽培をやってみたらどう?」というような提案をしてくれたからだった。
だが、ここに挙げられているグーズベリーなどというものは、なんだか美味そうだが基本的には北国の植物で、残念なことに南薩の気候とは合致しない。そこで調べて見ると、ベリー類でもブラックベリーが南国の産で、栽培適地はほとんどミカン類と一緒であるという。ここ大浦町ではポンカン、タンカンといったカンキツの生産が盛んなので、これならイケるのでは? と期待したのである。
また、これを植えた場所は開墾地なのだが、土壌が最悪な場所である。釜土(粘土質)で石が多く、作土層が浅い。相当に強い作物でないと栽培の労力が無駄になりそうな、そういう場所である。当初は土壌改善を考えていたが、気長に土壌改善に取り組むような余裕もないし、石はいかんともしがたい。そこで、野生の面影を留めているブラックベリーを植えることにしたわけである。これは、土壌の適応性が大きく、ほとんど場所を選ばずに栽培できるという。
そのかわりデメリットもある。最大の問題は、ツル植物なので自立せず、棚とかフェンスとかを作って仕立ててやらないといけないことだ。台風に耐えるフェンスを自作するのは、多少骨が折れそうだ。強度を持たせるのはワイヤーで張れば簡単だが、今度は草払い等の管理作業の邪魔になる。基本的にはコンクリブロックの小さな基礎を入れて、ステンレスの番線で作ってみようと思っているが、強度と作業性を両立させるにはどうしたらいいものだろうか。そもそも、あまり栽培実績のない作物でもあり、これが正解というのもなさそうなので暫く思案してみよう。
わがれんむいにも、この種に近い野生の(野生化した?)ものがあちこちに有ったど~。
返信削除カズラ(蔓)でなくて、2m高さ位まで1本ずつ自立しちょった記憶。
野イチゴみたいなもの?
完熟した実を頬張るのは、何よっかいのゴッソでした。
一粒一粒の収穫もノサンどい、ご成功を祈っていますね。
来年くらいには着果?
おチビちゃん達が喜びそう・・・
こちらではブルーベリーがあちこちでブームになっています。
つよしさん
削除コメントありがとうございます。夏になると、あちこちで木イチゴの実をみかけますよね! 野生のものもなかなかよさそうに思いましたが、今回植えたのは舶来の品種です。ブルーベリーも実は定植したんですが、また気が向いたらブログに書きますね。
またまたご無沙汰しております。
返信削除竹内です。ブラックベリーは比較的強いので雑草化しやすいのでご注意を。
野生化した群落は最初の株から放射線状に広がっていきます。
確か2年草でしたかな?最初の株が枯れると木本質になりそれに絡まりながらランナーで広がった次世代株が大きくなります。
つよしさんの言われる2mくらいの高さにはなります。
5~6年放置すると草刈りがかなり困難になります(^_^;
でも小群落でキープすれば病害虫にも比較的強いみたいですし加工用の実を取るにはいい果樹だと思いますよ☆
竹内さん
削除コメントありがとうございます。強い分、誘引を丁寧にやらないとめちゃくちゃなことになりそうですよね。栽培の教本を見ると、着果したツルを次年度に全て剪定すること、新しいツルを誘引することというのが基本みたいですけど、そこまでできるか自信ないですね!